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アメリカで寿司を握った男の話。

アメリカで寿司を握った男の話。

私が書籍化したいと勝手に思っている、とある知り合いのノンフィクションな話をします。※細部はファジーな部分もありますがご了承ください。

 

彼の名前は張さん(仮名・日本人)現在50代半ば、都内で細々と飲食店を経営しています。

ご両親、お兄さん、張さんの四人家族。父は僧侶だったものの、俗にいうサラリーマン?派遣?僧侶で(お寺という会社に雇用され給与を貰って働く僧侶のこと。ただし、宗教法人である寺院の収入から給与が払われるため、僧侶というものは基本的には皆サラリーマンなのだとか。。)母は専業主婦、幼少期は父の収入だけで生計を立てていた。

そんな家庭環境の中、最初に実家として暮らしていたのはなんと麻布十番。お寺の仕事の関係で家族で寮のような場所に住み、転々としていた。次は六本木、その後は目黒。。。と周りから見ると富裕層にしか見えないが、蓋を開けてみると暮らした部屋の中には家族四人で六畳一間のような家もあった。彼女を家に連れてきても、襖一枚向こうに家族がいる、なんて部屋もあった。父は酒飲みで家にろくに生活費も入れず飲み歩き、富裕層とは全く逆の貧しい暮らしだったとか。

そんな家庭環境に嫌気がさした張さんは、早々に家を出た。まだ20代前半頃、「住むところと仕事は確保されているから、寿司職人としてアメリカで働かないか?」という誘いを受ける。とはいえ、寿司なんか食べることはあっても、握ったことはない。今から30年程前の話、当時はアメリカで寿司屋もかなり珍しいものだった。でも、外国人相手だしなんとかなるか?うんうん、こんなおいしい話はない!と寿司も握れず、カタコトの英語も話せないまますぐに行くことを決めた。

この先に待っている恐ろしい事実も知らずに。。

 

続く。